❤不動産投資手法とパターン❤

不動産投資対象物のパターン

不動産投資には,投資対象物のパターンがいくつかあります。これらのパターンによって,さまざまな違いが出てきます。例えば,同じ築年数なら木造に比べRCは法定耐用年数が長いので 必然的に金融機関の融資年数も長くなります。つまり,ADS(年間負債支払額)に影響があり,当然BTCF(税引前キャッシュフロー)にも影響が出ます。

 また,家賃にしても,同じ地域で同じ条件なら木造よりもRCの方が高いのが一般的です。

 このように投資対象物の個性(構造など)によって投資に影響を及ぼすので,投資家の思い描く投資から出口までを見据えて対象物を選ばなくてはなりません。

 もちろん それぞれメリットもデメリットもあります。次のページでメリット・デメリットを説明することにいたします。

 

① 対象建物の範囲

  • 一棟物
  • 区分所有(1R・1Kが中心の所謂「投資マンション」)
  • 戸建/テラスハウスなど

② 対象建物の構造

  • 木造(W)
  • 鉄骨造(S)…軽量鉄骨/重量鉄骨に分かれます
  • 鉄筋コンクリート造(RC)
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造など(SRC)

  他に築古では ブロック造等もあります。

 

投資手法のパターン

【極端なパターン】

① ハイレバリッジ投資

 ハイレバ投資が悪いとは言いません。机上の数字上 レバが効いているわけですから投資前融資時までは何の問題もありません。 

 一般的に金融機関は審査の際に頭金を物件価格の10%から30%くらい入れるように言ってきます(勿論 諸経費は別です)。 

 なのになぜフルローンやLTV90%を超えるローンが組めるのでしょうか? 

 答えは簡単です。 

 積算方式で融資額を算出している金融機関の場合,地方都市のロードサイドにあるような土地の広いRCマンションなら,土地値がそこそこ出るのでその結果,売買価格より積算価格の方が上回ってしまうのです(売買価格は,物件の状態や現状家賃収入も踏まえて決めていることが多い)。 

 はたしてこのような物件でローン完済までコンスタントに借り手は見つかるのでしょうか?私的には,物件のバリューアップ(内外装に手を加えたり,設備を最新のものに変えたり)をしても借り手はどんどん減っていき,挙句の果てにローンをデフォルトしてしまうような気がします。 

 同じ物件が数年スパンで投資家の間でぐるぐるまわっていないでしょうか?是非 確認してみて下さい!ちょっとそんな気がします。 

 ハイレバ投資の場合は,RC造のマンションが主流となり,売買価額も1億円を超える場合がほとんどです。ローンの額も半端ではありません。 

 あくまでも個人の意見ですが,ハイレバ投資するには 不動産投資を始めて何年も経って,金融機関の信用も得,所有物件のNOIが安定してからでも遅くはないように思います。 

 LTV(ローン資産価値比率)は,70%から90%までにしておくのが賢明です。もちろん,これ以外に投資の際には諸経費が必要になります(物件価格の約7%~8%)。

 首都圏の5000万円の築浅木造アパート(駐車場無し)と地方都市の1億2000円のRCマンション(戸数分以上の駐車場有)のBTCFをしっかり比較してみて下さい。大きいマンションが買えても 結果的に長い間手許にキャッシュが残らないのなら

「何やってんだヨ!」

ってことになります。将来的にローンが減ったころには価値のないマンションになっていないでしょうか(ローンがキツイ期間はバリューアップできる費用の捻出は難しいので当然起こりうる現象です。)? 

 あくまで投資は自己責任なので,デフォルトしそうになってもハイレバ不動産会社が助けてくれるわけではありません。

 投資バランスをしっかり見て,着実に一歩一歩進んでいくようにしましょう!!

→ ハイレバ投資は購入価格の高い物件が多く,仲介手数料など購入経費が多く必要になります。そこは十分注意した方がよいですね。LTVの高い投資になるので,投資して複数年はローン元金がなかなか減りません。ローンが少し減ったころに大規模修繕が必要になると思われ,実際にキャッシュを使えるようになるのはローン完済のゴールが見えてきたころになるでしょうね。(悲)

② 激安物件現金買い投資

 最近このパターンも増えています。個人的にはハイレバ投資よりアリかなぁ?と思っています。

 ただし,現金で買うわけですから レバを効かすということはありません。

 激安物件は,大抵「再建築不可物件」「違法建築」「事故物件」「超古い物件」「入居が極めて付きにくい物件」「管理費・修繕積立金が高い物件(投資区分マンション)」のいずれかに該当します。経営の難易度が高いので それをわかった上で購入すべきです。

 ちなみに自分で不動産をリフォームしたり付加価値を付けるのが好きな方には,激安物件が向いています。全空室物件を購入して,自分でバリューアップさせて生まれ変わらせるのもいいかもしれませんね。

 但し 出口を考えた投資としてはあまり勧められない物件も多々あります。仮に 土地値があるならいいですが,通常,激安物件の土地値なんて無いに等しい物件が主流ですので,不動産自体の価値もそれなりです。もちろん出口戦略も工夫が必要です。(場合によっては、満室にして短期で投資家に売却するのが 最もリスク小かもしれません) 

→ 周辺事情に精通し,しかも物件の目利きができるなら掘り出し物件かもしれません。私共でも,掘り出し物件を探して激安投資物件,低投資アパートの情報として提供しています。

【通常パターン】

① アパート投資

 個人的に不動産投資の王道はアパート投資だと思っています。

 S造でもRC造でもいいのですが,ライフサイクルコストを考えると個人投資家向きではないと考えます。個人的には経費面から見ても木造アパートが好きです。何故なら,法定耐用年数が短いので支出を伴わない経費が家賃に対して多く発生することが多く,キャッシュが手許に残しやすい。また 次の投資の頭金につかえるからです。

最も RC造などに比べて金融機関の融資期間が短くなりますが,それでも築浅なら それなりの融資期間を確保することが可能姉妹です。

 また,区分ワンルームマンションとは違い 自由にできる土地があるので,将来的にアパートを壊してパワービルダーに更地(古家があっても上物付き土地として…。木造の解体費は比較的安いです。)で売ることもできるし,子や孫がそこに自宅を建てることもできます。自由にできる土地があるからこそ 出口がいくらでも考えられるのです。

 木造だとシロアリや建物劣化の問題もありますが,しっかりとした管理会社に管理を委託すれば このような問題も「転ばぬ先の杖」となるでしょう。

 私は ワンルーム投資に失敗した人にこそ,赤字補填のためにも積極的にアパート投資を勧めています。

 是非,木造アパート投資の魅力をご理解いただければと思います。

→ 個人的には 木造アパート投資が不動産投資の王道だと思っています。努力することによって価値を上げることもできるし,「建て替え」「取り壊し」なども比較的容易に行うことが可能姉妹です。出口としても,そのままでも売れるし,取り壊して更地として売ることもできます。様々な方法が考えられるところが 最もバランスが良いのではないでしょうか?

【追伸】一時期流行った?かもしれませんが,区分ワンルームマンションを集める投資家も 未だに多くいます。「管理が楽なのでワンルームに投資している」という方もいますが,楽だということは,物件に対する努力が同じ棟では一律なんで,バリューアップすることはできない 事の裏返し。手を煩わさず そんなにうまい話はないと考えるのが正常でしょう。

 また 同じ棟の他の区分が安く売ってしまうと 努力しても同じ位の価値になってしまいます。

一見安全?な投資に見えて 実はかなり厳しい条件の投資とも言えます。きっちりポートフォリオを組まないと痛い目をみますヨ。私共では,区分投資マンションに投資する場合,最初の投資時からポートフォリオを組んで複数物件の投資をお勧めしています。

※投資家ビギナーのうちは,築浅の戸数6戸から10戸の木造アパートがベターでしょうね!

最も美味しい物件は,土地値がそこそこで 管理状態の悪い・空室の目立つ物件でしょう!!一緒に勉強して行きましょう。

 

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